2008弦楽器フェアでの展示
19世紀、ウィーンの弦楽器製作家ヨハン・ゲオルク・シュタウファーとギタリストであったルイジ・レニャーニと共同開発したモデルのコピーです。
このギターの特徴は、何と言ってもネックの角度が変えられることでしょう。
ネックのヒール部のネジを回し、ネックを手前に倒したり向こう側に倒したりします。その事によって弦高が変化する為、一番都合の良い高さ(と言うか低さ)に調整できます。
その日のギターのコンディションに合わせて微調整できる為、常にベストな状態で演奏ができると言う優れものです。

サウンドホールまわりの口輪やブリッジのデザインはシューベルトが使用していたギターのを参考にしています。
音伸びが良く、歌うような感じで弾けますので、ドイツリートの伴奏にもってこいです。
また、ソロではメルツなどのロマンチックな曲を弾くと最高です。
美しい虎杢の出たメイプル
左:ネックヒール部に仕込まれたネック角度調整機構。ここのネジを緩めるとネックが起き上がり、弦高が高くなる。締め込むと、低くなる。

下:浮き上がった指板。ネック角度の変化に対応する為、空間が設けられている。
当工房特製の6連ペグ搭載特別仕様モデル  通常の3+3ペグ仕様も可
口輪は現代のギターとは全く違った趣があります。
光っている部分の素材はアバロン貝。菱形と角と丸の三種類のものを規則正しく配置している。
両端に唐草模様の飾りが付いている個性的なブリッジ
口輪同様、シューベルトの使用していたギターを参考にしました。

シュタウファー モデル


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